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About Dango

ダンゴについて

体調の悪そうな子猫と兄弟を保護

近所のバイクショップに来る3匹の子猫。白黒が2匹と白キジが1匹。3匹で遊びまわって楽しそうにしている。ご飯もよく食べるが白キジだけいつまでたっても太りません。
顔の模様が「ダンゴ」みたいだから名前をダンゴとしました。

すぐに里親探しも開始。懐こい性格なのでバイクショップに来たお客さんが里親さんに名乗りをあげてくれました。
カキ氷屋を始めるらしく、懐こい猫ならお店の看板猫になるということで、お手製の大きなケージも作り迎える準備をしていました。体調が気になるので診察してもらってからお渡しの期日を決めることにしました。

He is not feeling well

ダンゴの現在までの症状

風邪だろうと・・・

ケージの外に出しても遊ばずにストーブの近くで休んだり、膝の上に乗ったり元気もない。おかしいと思い病院に行くと「風邪」と言われしばらく抗生剤を飲ませて様子を見ることにしました。里親さんには風邪が治ってから渡すことにしました。
 
しかし、どんどん元気がなくなっていきます。
おかしいと思い他の病院で検査してもらうと「ひどい肺炎」になっていることがわかりました。この時、ひどく呼吸状態が悪くすぐに入院しました。

 

肺炎の治療を始める

肺炎の治療には「ステロイド系のホルモン剤」を1日2回服用させます。
ステロイドは長期服用すると内臓に悪影響を与えるので、出来るだけ早く回復できるようにと短期集中の計画でした。
お薬を飲み始めて最初の2週間は調子良さそうにしてましたが、食欲がどんどんなくなっていきました。食べないのでお薬もあげられずその都度病院へいき相談。血液検査をすると腎臓の数値が少し悪くなっていました。a/d缶に飽きたのかもしれないと他のフードを与えてもいっこう食べてくれません。
そのうち、ほとんど食べれなくなってしまいました。

腎臓の問題がわかる

 

全く食べれなくなり、チュールだけでもあげようとすると暗くて狭いところに隠れてしまいます。
病院にいくとすぐに入院に。保護当初2.5kgあった体重は2kgまで減ってしまいました。エコーやレントゲン、血液検査をすると腎臓が奇形していることがわかりました。
血液検査の結果から、腎臓の状態は非常に悪く機能していないこともわかりました。恐らく、腎臓せいで気分が悪くて食べれなかったのではないかと先生から言われました。ひどい脱水状態と栄養失調のため、静脈点滴をすることになりました。普通の点滴と違い栄養を入れることができます。

病院での様子

 

ダンゴは入院中でもとても懐っこく、看護師さんや先生が通るたびに小さな声で呼びかけていたそうです。私がお見舞いに行くととても喜んで帰りたそうにしていました。エリザベスカラーは点滴の針を抜かない為のものだそうです。
しかし、病院でも全く食べず、強制給餌はとても嫌がっていました。肺炎で呼吸が辛いので自分の息のタイミングで食べれないのは苦しいようです。

食道チューブ

 

腎臓が機能しなくなると体の水分の調整ができず、ほとんど体外に出てしまいます。その為、腎臓病の猫さんは点滴をしたりします。
ダンゴの場合は肺炎もあり、呼吸が苦しくてうまく水を飲んだり食事をすることができません。腎臓が悪くなり食欲もありません。
先生からの提案もあり、食事も水分も取れる食道チューブの手術に踏み切りました。水分を十分にとって腎臓の負荷を和らげながら体重を戻し、肺炎の治療をすることができると安堵しました。
ダンゴは痛々しい姿になりましたが、食欲も戻り自分で水分も取れるようになれば食道チューブは簡単に外すことができるらしいです。ただ、いつ食事をしなくなるか分からないのでお守り代わりに付けっ放しにすることが多いらしいです。

首から漏れている

 

食道チューブの手術をするまでほとんどご飯が食べれなかったので、退院時は体重が1.7kgまで減ってしまいました。食道チューブがあるので食事や水分・お薬も正確に与えることができます。
ダンゴも慣れないのでちょっとしんどうそうでしたが我慢してくれているようでした。
退院後、3日ほどでまた元気がない様子。ぐったりしています。しかも手術のところが納豆のような変な匂いがします。慌てて病院に行くと院長先生が皮膚が脆くなって傷の部分が壊死していると・・・
とりあえず、消毒するしか方法はないと言われました。
処置してもらい、帰ってチューブから水を入れると包帯がびしょ濡れに・・・!!チューブから漏れている!?
これには私も大慌てでパニックに!病院にすぐに連れていきました。
院長が慌てて出てきて「病院で様子を見ます」とそのまま奥に連れて行ってしまいました。そのまま入院です。

胃腸が動かない

 

翌日に担当の先生から電話があり、ステロイドの影響で胃腸が動かなくなり食べ物が全く消化されない状態で胃がパンパンになっていたそうです。逆流が起きたことにより液体が溢れてチューブにところから出てきたということでした。
ダンゴはとても気分の悪い状態だったと思うと可哀想で胸が痛みました。食事を与えられるのも苦痛だったのに逃げる体力もなかったんだと思います。
胃腸薬を注射して、胃が動くようになりご飯も食べれるようになりました。ただ自宅では内服になるので内服でも大丈夫か見てからの退院になると言われました。
何種類かお薬を試して、大丈夫そうなものを選んでもらいました。また首の傷が壊死するのを食い止める為にステロイドは今までの1/3の量に減らして肺炎の治療をストップ。首の治療と食欲を戻すことを最優先にしました。
退院後はダンゴの食事量や水分摂取量が分かるように別室で過ごしてもらうことにしました。(我が家は他に保護猫も合わせて9匹の猫がいます)

肺炎治療ストップ

 

肺炎の治療がストップしたのでダンゴはとても息がしんどそうになってしまいました。体を大きく震わせながら呼吸している姿を見ると心配で眠れなくなりました。朝に死んでたらどうしようと私も不安な日々が続きます。
しかしながら胃腸薬のおかげで食欲が戻ってきて、今まで小さくで真っ黒だった便もコロコロのいい状態になりました。
首の手術痕も徐々に小さくなってきました。
少し安心してきた矢先にまたすごくしんどそうになりました。
ダンゴは体調が悪化すると暗いところに入りたがるのでおかしいと思い病院へ。

貧血と低酸素

 

 
猫は毛に覆われているので顔色がわかりませんが、目を見開き辛そうな表情でした。病院に連れて行くとすぐに酸素室に入れられました。
血液検査をするとひどい貧血に・・・。腎臓の悪いこは赤血球の卵を作ることができなくなるので貧血になりやすいそうです。気付くのが遅れると命を落とします。
肺炎の猫は酸素を十分に取り入れることができないので、それを補う為に赤血球の量を多くして体内に酸素を送れるようにするそうです。ただ、ダンゴは腎臓が悪く貧血もひどいので赤血球の量は非常に少なくなっています。
血中酸素濃度を測定すると89。通常96~100で95以下になると低酸素状態で苦しくなります。
病院の先生と相談して酸素ハウスをレンタルすることにしました。

貧血と首の治療

 

 
ダンゴを自宅の酸素ハウスに入れると呼吸も楽そうになり、よく眠れているようでした。退院する時に造血ホルモンの注射を打ってもらい、赤血球ができるのを期待しました。
貧血のせいで食欲はあまりなく、一時1.96kgまで回復していた体重も1.8kgまで落ちてしまいました。退院から1週間して血液検査をしましたがまだ貧血は改善されません。2回目の注射をして様子を見ることになりました。
首の傷は違うことろが膿み始めたので、膿みを培養して効く抗生剤を探しました。

苦しい呼吸

 

 
酸素ハウスから出すと、呼吸はすぐに苦しそうになります。診察に行くのも可哀想になるくらいです。首のお薬を2種類服用して早く治ることを祈ります。首が治らないと肺炎の治療ができないからです。
また、血液検査をしましたが貧血は良くならず、3回目の造血ホルモンを注射しました。この注射は痛いらしく、大人しいダンゴも「ニャーー!」と叫びます。
体重は1.96kgまで戻りましが、骨が浮き出るほど痩せています。
とりあえずの目標は2.5kgですが3kg以上にはなって欲しいです。

ブログ更新中

上記は保護から5月中旬までの治療のまとめです。ブログで日々のことや治療について書かせていただいておりますので是非ご覧ください。